あしたばのレシピと育て方!保存方法はどうすれば良いの?

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スーパーなどで見かけることは少ないけれど、れっきとした日本のハーブ「あしたば」。

青汁や健康食品に使われているイメージが強く、産地に住んでいない方は生で食べる機会は少ないですよね。

 

  • 「味は苦いし、クセがあって食べにくいらしい」
  • 「クセが気にならない料理のレシピってあるのかな?」
  • 「家で育てるとしたらどうやって育てたらいいの?」

等々、思っている人もいらっしゃるのではないでしょうか。

 

収穫の時期には食べきれないほど採れるので「保存方法」を知りたい方も多いですよね。

今回は、そんなあしたばの簡単なレシピや育て方、長く楽しむための保存方法などをお伝えします。

 

あしたばのレシピ!料理にするなら何がおすすめ?

まず、料理のレシピのお話をする前に、あしたば(明日葉)の名前の由来って聞いたことがありますか?

これは「今日、葉を収穫しても明日には新しい葉っぱが生えている」ことから名付けられたんです!!

一日で元通りになるなんて生命力がすごく強いですよね。

 

では、そんな生命力にあふれたあしたばの簡単な調理方法と産地や旬・おいしい選び方を、早速ご紹介しましょう。

 

あしたばを料理するときのポイントと簡単レシピ3選

あしたばは、主に葉や茎を食用にするんですが、味に独特のクセがあります。

なので、クセを和らげる調理法が大事になってきます。

 

そのポイントは3つありますよ。

  1. 下茹でをしてクセを抜く
  2. 油を使った料理にする
  3. タンパク質と一緒に料理する

この3つのコツを踏まえて、簡単なレシピを3つご紹介しますね。

まずは、あしたばの定番メニューから行ってみましょう!

 

【定番!あしたばのさっぱりおひたし】

材料(2人分)

  • あしたば・・・40g
  • 白だし・・・小さじ1と½
  • かつお節 3g
  • 塩(下茹で用)適量

 

作り方

  1. お鍋にお湯を沸かし、塩を入れておく。
  2. あしたばは根元の固い部分を切り落とし、茎の部分を最初に茹でる。
  3. 茎の部分をお湯に入れて30秒ほど茹でたら全体をお湯につけ、合計1分半~2分程ゆでる。
  4. ゆであがったら冷水にとり粗熱をとってから水気を絞り3㎝くらいの長さに切る
  5. 白だしとかつお節であえて出来上がり

 

サッとゆでることであしたば独特のクセがだいぶなくなります。

そのままで食べにくい場合は、ちりめんじゃこや豆腐などと合わせてみるとより食べやすくなりますよ。

 

続いては、みんな大好きな「さくさく天ぷら」のレシピです!

 

【あしたばのさくさく天ぷら】

材料(2人分)

  • あしたば 20g
  • 天ぷら粉 100g
  • 水 100㏄
  • 揚げ油
  • (お好みで塩・天つゆ)

 

作り方

  1. 天ぷら粉と水を混ぜて衣を作っておきます
  2. あしたばの葉はよく洗い水気をふき取ってから、分量外のてんぷら粉をまぶしておきます。
  3. 170度の油で衣がカリッとするまで揚げて出来上がり

 

春に旬を迎える苦みのある山菜を楽しむのにもよく用いられる天ぷら。

油で揚げることで独特のクセが和らぎ食べやすくなります。

一緒にタケノコやフキノトウなども揚げて春の味覚を楽しんでくださいね。

 

では、最後に夕食のメインのおかずにもなる「豚肉の炒め物」に行ってみましょう!

 

【あしたばと豚肉の和風炒め】

材料(2人分)

  • あしたば 30g
  • 白菜 160g
  • 豚バラ肉 100g
  • 塩コショウ 少々
  • ごま油 大さじ1/2
  • 酒 小さじ2
  • しょうゆ 大さじ1
  • みりん 大さじ1
  • 水溶き片栗粉(片栗粉小さじ1を水大さじ1で溶いたもの)

 

作り方

  1. あしたば・白菜・あしたばは食べやすい大きさに切り、調味料を合わせておく。
  2. フライパンにごま油を熱し、豚肉を焼き目がつくまで炒めてからあしたば・白菜を加え炒め合わせる。
  3. 調味料で味をつけ、水溶き片栗粉でとろみをつけて出来上がり

 

八宝菜のように食べてもいいし、あんかけとしてシンプルなチャーハンや皿うどんなどにも合いますよ。

豚肉の代わりにイカやエビを使ってもおいしく頂くことができます。

 

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ところで、あしたばを美味しく食べるためにはレシピも大切ですが、どんなものを選ぶのか?ということも重要なポイントとなります。

それを理解するためにも、あしたばがどんなハーブなのかを知っておくと良いです。

では、3つに分けてご紹介しましょう。

 

 

【あしたばの分類】

あしたばは、同じく日本のハーブの代表となる「セリ」と同じ仲間なんですよ。

2つとも独特の香りや苦みを持っているので似ているといえば似ていますよね。

自然で育つものは草丈が1メートルにもなり、葉は深緑色でやや光沢があります。

 

【あしたばの産地と旬】

あしたばは、主に関東なら房総半島・三浦半島・伊豆諸島、関西なら紀伊半島など暖かい太平洋沿岸部に自生しており日本が原産です。

産地に近い地域ではスーパーなどでも売られていますが、粉末として流通する方が多いとされています。

新芽の部分が柔らかく食べやすいので、一番新芽が生える2月中旬~5月頃までがあしたばの旬になります。

 

【おいしいあしたばの選び方】

あしたばは、野菜の中ではトップクラスの栄養を含んでいるので「野菜の王様」とも言われているんです。

  • ビタミン
  • ミネラル
  • 食物繊維

が豊富に含まれており、しかもそれがバランスよく含まれている野菜はあまりないんですよ。

さらに野菜には珍しく、タンパク質も含まれていることが今までの研究で分かっています。

 

そんなあしたばを買う時にチェックしておきたいのが「色」と「茎の太さ」です。

緑色が鮮やかで濃いもので切り口が変色していないものを選んでくださいね。

 

また、茎は太いものより細いものの方が柔らかくて食べやすいですよ。

野菜の王様と言われるほどの栄養が豊富なあしたばは、人によってはクセが強く食べにくさを感じてしまいます。

 

そんな時は、

  • 下茹でをする
  • 油を使う
  • タンパク質と合わせる

といったクセを和らげる調理方法を試してみて食べやすい方法を見つけてくださいね。

 

ところで、そんなに栄養が豊富なら、食卓にも取り入れてみたい!

だけど近くには売ってないな…と思われる方もいらっしゃるでしょう。

 

そんな時は、ご自宅で育ててみるという方法がありますよ。

買うことが多いと思われがちですが、実はコツをつかむと自宅のプランターで育てることもできるんです。

 

ということで、続いては「あしたばの育て方」についてご紹介しますね。

 

 

あしたばの育て方!栽培方法は難しいの?

あしたばは一度植えて上手に収穫を続けると4~5年ほど楽しめるお得なハーブでもあります。

ですが、あしたばは種から発芽する確率が3~4割と低い!!

 

なので「初めて育てるんだけどどうしたらいいの?」という方は苗から育てた方がいいと思います。

では、育て方のポイントを5つに分けてお伝えしていきます。

全て大事なポイントなのでぜひ最後まで読んでくださいね。

 

(1)用土の選び方

水はけがよく、しっとりとした土を好むので、市販の花・野菜用の培養土を選ぶといいです。

あしたばは育つと大きくなるので植えるときには20~30㎝くらい隙間を空けるようにしましょう。

また、根っこが太く長いので植えるプランターは深さ30㎝程のものを選ぶといいですよ。

 

(2)植え付けの時期と生育温度

植え付けは、日中の気温が10度以上になる4月の下旬~6月の上旬が適しています。

10度以上になると植え付けは可能なのですが、生育に適した温度は15℃以上の温かい環境です。

温度がしっかり上がった事を確認してから植え付けを行ってくださいね。

 

(3)置き場所(日当たり・風通し)

あしたばは日当たりの良い風通しの良い場所を好みます。

あまり強すぎる光が当たると葉焼けの原因になってしまうので気をつけてください。

 

(4)水やり

乾燥している状態は苦手ですが、水をあげすぎると根が腐ってしまう原因となるので水のあげすぎには注意が必要です。

土の表面が乾くまでは追加で水をあげないようにし、乾いていたら下に流れ出るまでたっぷりとあげるようにしてくださいね。

 

(5)収穫

あしたばは植え付けてから2年目以降に収穫して楽しむことができます。

草の丈が30㎝くらいまで育ったら古い茎と葉を2~3本ほど残して新しく若い葉をどんどん収穫すると良いですよ。

 

大きく育ちすぎると葉が硬くくせも強くなるのでおすすめできません…。

株を長生きさせるために、花が咲いたらどんどん摘み取っていきましょう。

 

あしたばは、種から育てる場合は発芽率が低いので初めての方にはおすすめしません。

 

もしも種から育てる場合は新鮮なものを用意することがポイントになります。

最初は苗から育てて種が収穫できたらその種を使うと発芽する確率がグッと上がりますよ。

 

成長が早いあしたばはシーズンになるとどんどん収穫できますよね。

収穫した後、消費しきれずに捨てることのないように、保存方法と保存期間についてお伝えしていきます。

 

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あしたばの保存方法!冷蔵と冷凍はどれくらい持つの?

あしたばを育てて収穫したはいいけれど、すぐに料理できない時もありますよね。

そんな時に調理方法とセットで知っておきたいのが「保存の方法」です。

 

収穫したての新鮮なあしたばは、できるだけ鮮度を保ちながら保存したいというのが人情というもの。

そこで、あしたばの保存方法と保存方法の違いによってどれだけ持つのかをお伝えしていきますよ。

 

冷蔵保存の場合

初めに注意しておきたいのは、「あしたばは乾燥に弱い」という事です。

乾燥するとそこから傷んでしまいすぐに使えなくなってしまうので気をつけましょうね。

 

乾燥を防ぎ、冷蔵庫で保存するための手順はこちらです。

  1. あしたばを湿らせたキッチンペーパーや新聞紙で包む
  2. 包んだ紙ごとビニール袋や保存袋に入れる
  3. 野菜室の中で立てて保存する

 

冷蔵で保存する場合の日持ちは長くても1週間くらいです。

持つとはいっても鮮度は日々落ちていきますのでできるだけ早めに使うようにしてくださいね。

 

冷凍保存の場合

冷凍保存をする場合は一度下茹でをして保存します。

冷凍すると残った水分が氷になって細胞を傷つけてしまうので、解凍した時には茹で上げた時よりも柔らかくなってしまうんです。

少し固いかな?と思うくらいがちょうどいいので、茹ですぎに注意してくださいね。

 

冷凍庫で保存するための手順はこちらです。

  1. あしたばはたっぷりのお湯でさっと固ゆでにする
  2. 水にさらして冷まし、水気をしっかり切る
  3. ラップに包むか保存袋に入れて冷凍保存する

 

使う時は冷凍のまま使えるので、味噌汁に入れたり炒め物に入れたりしてもいいですね。

冷凍する前に食べやすい大きさに切っておくと、より使いやすくなりますよ。

冷凍で保存する場合の日持ちはだいたい1か月ほどですが、できるだけ早く使い切ってくださいね。

 

それでは、あしたばについてたくさんお伝えしたので、最後にまとめましょう。

 

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まとめ

あしたばの簡単なレシピと育て方、保存方法をご紹介しました。

今回ご紹介したレシピは3つ。

  • あしたばのさっぱりお浸し
  • あしたばのさくさく天ぷら
  • あしたばと豚肉の和風炒め

でしたね。

 

あしたばを育てる場合、初心者は苗から始めましょう。

育て方は、5つのポイントを押さえることが大切です。

 

たくさん採れてすぐ調理できない場合の、冷蔵保存と冷凍保存の方法もお伝えしましたね。

冷蔵で1週間、冷凍で1か月くらい持ちますよ。

日本特有のハーブであるあしたばを一度食卓に取り入れてみませんか。

 

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