ボリジの使い方と育て方!ハーブティーの味や香りはどうなの?

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

「ボリジ」というハーブを聞いたことがありますか?

ボリジは、地中海沿岸に自生する「青い星型の花」が特徴的なハーブなんですよ。

 

ボリジの青色はとても鮮やかで透き通っています。

まるで、聖母マリアの青い服を表していたことから「マドンナブルー」とも言われているんですね。

 

ボリジの名前はラテン語の「borra(剛毛という意味)」から来ています。

その名の通り、茎はゴワゴワとした毛に覆われており、触るとチクチクします。

 

ただ、

  • 「ボリジなんて初めて聞いた~」
  • 「どうやって使うの? 育て方は?」

と分からない方も、多くいらっしゃると思います。

そこで、今回はボリジの使い方と育て方、ハーブティーにした時の味や香りについてご紹介します。

 

ボリジの使い方と食べ方!利用法はいろいろあるの?

ボリジは、日本ではマイナーなハーブ。
なので、知っている方の方が少ないかもしれません。

ですが、知られていないだけで、実はいろんな使い方があるんですよ。

健康面や美容の面にも使うことができるので、気になる方は積極的に使いたいですね。

 

ここではそんなボリジの使い方と食べ方、有効に使うための方法についてお伝えしていきましょう。

まずは、使い方からご紹介します!

 

ボリジの使い方は?

(1)料理や飾りつけに

自然の食材で青い色はなかなかないので、料理の彩りに使うことができます。

 

花や若い葉はそのまま食べる事もできるんですよ。

詳しい使い方は食べ方の所でご紹介しますね。

 

(2)ハーブティーやドリンクに

花を煮出してハーブティーを作ってもいいですし、普段のドリンクに浮かべることでおしゃれな飲み物に生まれ変わります。

また、ワインに入れると、花は青からピンク色に変化するので、目でも楽しむことができますよ。

 

(3)入浴剤や肌の潤いを補うパックに

花や葉を綿の布などに包み、そのままお風呂に入れるだけで「入浴剤」にもなります。

特に葉には、肌を潤わせてくれる効果があるので、これからの紫外線が強くなってくる季節にはおすすめです。

私も、長時間外出した時は、ボリジの入浴剤でゆっくり入浴することにしています。
紫外線による赤みやダメージが和らぎますよ。

 

ボリジは見た目が観賞したり飾りのイメージがあると思いますが、実はおいしくいただく事もできますよ。

 

ボリジの食べ方は?

ボリジは、葉・花などほぼ全ての部位を食べる事ができます。
葉の部分は特にキュウリのような香りがするのが特徴なんですよ。

成長しすぎたものは固くなるので、若葉を選ぶようにしてくださいね。

では、早速おすすめの食べ方を、3つお伝えしましょう。

 

(1)そのまま食べる!

ボリジの花はエディブルフラワーとして、そのまま食べる事ができますよ。

ですが、食べる前に注意点が一つあります。
それは・・・

「咢(がく)」を取る事です。

ボリジの咢(がく)の部分は固くてトゲがあったりするので、食べるときにケガをしないように気をつけてくださいね。

 

(2)砂糖漬けにする

砂糖漬けにすることで紅茶に浮かべたり、ゼリーに入れたりと利用の幅が広がります。

おしゃれなティータイムを過ごすのにもぴったりですね。

砂糖漬けの方法をご紹介しますね。

 

【材料 】

  • ボリジの花(がくをとって洗ったもの)
  • 卵白
  • グラニュー糖

 

続いて作り方です。

1、ボリジの花はがくを取って汚れを洗い落とします。
※流水だと花がバラバラになるので、お皿などに水を入れその上に浮かしながら洗ってください。

2、水分をキッチンペーパーなどで吸収します。

3、細い筆などでボリジの花に卵白を塗ってください。(裏側も忘れずに!)

4、グラニュー糖を敷いたお皿に載せ、上からもグラニュー糖をかけます。

5、そのまま2~3日間ほど常温で乾燥させて出来上がりです。

砂糖漬け、ぜひやってみてくださいね。

 

続いては、夏場などに最適なアイスキューブをご紹介します。

 

(3)アイスキューブにする

暑い時期におすすめなのが、ボリジの花を使ったアイスキューブです。

青いボリジの花は見るだけでも涼しさを与えてくれそうですよね。

凍らせるだけで簡単なので我が家でもよくドリンクに入れたりしますよ~。

 

作り方は簡単です。

1、ボリジの花はがくを取って洗っておきます。

2、製氷皿の半分の高さまで水を入れてからその中にボリジの花を入れ、いったん凍らせます。

3、半分凍ってからさらに水を入れて凍らせると、花がちょうど真ん中に来てきれいな仕上がりになります。

 

ボリジは香りを楽しんだり味を楽しむことができるんですが、いろんな効果があるので古くから薬草として使われていたんですよ。

その万能な効果を、3つご紹介していきますね。

 

関連記事

 

ボリジはどんな時に使えばいいの?

(1)風邪の症状の緩和

カリウム・カルシウム・ビタミンCなど、風邪の症状に有効な成分が多く含まれています。

特にボリジのハーブティーはほんのりとした粘性があるので粘膜を保護してくれたり、のどの痛みにも有効です。

 

(2)気持ちをポジティブにしてくれる

ボリジには、アドレナリンの分泌を促進してくれる効果があるんです。

アドレナリンは気持ちが高まった時に出るホルモンのことですが、実は自分で調節したりできないんです。

ボリジの成分にはアドレナリンを出す器官を刺激してくれる効果があるので、抗うつ作用があります。

 

(3)アンチエイジング・美肌効果

煮出した液をパックとして利用すると皮膚の炎症を抑えてくれる効果もあります。

ニキビや肌荒れなどの肌トラブルにも有効ですし、
入浴剤として使用すると全身がしっとりして明るい印象にしてくれますよ。

あまり聞き慣れないボリジですが、いろいろな使い方があるのでで、ぜひ活用してみてくださいね。

 

ただ、ボリジはなかなか市販では買うことが難しいんです。

そんな時は、青い星型の花はお庭の彩りにもなるので、ご自宅で育ててみるのも手ですよ。

 

「日本であまり聞いたことないけど簡単に育てられるの?」という方も安心してください。

ボリジは初心者にもおすすめな、カンタンに育ってくれるハーブなんです。

それでは続いて、ボリジの育て方についてご紹介していきますね。

 

よく読まれている記事

 

 

ボリジの育て方!栽培方法と増やし方のポイントは?

ボリジというハーブは、あまり聞きなじみがないかもしれません。

ですが、実は種や苗は、意外にもホームセンターなどで簡単に手に入れることができるんです。

 

ボリジが育つ地中海は、日本と気候と似ているので比較的育てやすいですよ。

花は、咲き始めはピンクでだんだん青色に変化するので、お庭の彩りにもぴったりです。

 

ただし、ボリジは放っておくとどんどん大きくなるので注意が必要です。

あまり大きく育てたくないという方は「プランター」を活用すると良いですよ。

 

では、育て方について5つのポイントに分けてお伝えしていきます。

すべて私が育てている時に大事にしているポイントなので、よく読んでくださいね。

 

ボリジの育て方の5つのポイント

(1)用土

ボリジは水はけがよい湿り気のある土でよく育ちます。

簡単に育てたい場合は、市販の園芸用土やハーブ用の土を使うと良いですよ。

 

(2)日当たり・置き場所・生育温度

ボリジは日当たりが良く、風通しの良い場所を好みます。

生育温度は15~20℃が適しており梅雨や夏の湿度が高い環境が苦手なので、この時期は特に置き場所には気をつけましょう。

 

(3)苗の選び方・植え付け

ボリジは、苗からでも種からでも育てることができます。

ボリジの種は大きいので発芽しやすく、初心者の方にもおすすめですよ。

苗を選ぶときは黄色く変色していないものを選んでくださいね。

 

【植え付けの注意点は?】

種まきの時期は暑さが落ち着いている3~5月と9~10月が適しています。

寒い地域では春に、温かい地域では秋にまくとより大きく育つのでおすすめです。

 

ボリジは大きく育つので複数植える場合は50㎝程間を空けてください。

根が傷つくと枯れてしまうことがあります。
なので、基本的には植え替えはせず、植え替えを行う時は根を傷つけないように注意しましょう。

 

(4)水やり・肥料

どちらかというと乾燥している状態を好むので、水はあげすぎないようにしてくださいね。

土の表面が乾いた時にたっぷりあげる程度で問題ないですよ。

 

(5)収穫

ボリジの花は、エディブルフラワーとして食べる事ができますよ。

もしかすると、花を食べるのは慣れない方もいらっしゃるかもしれません。

ですが、料理やお菓子の彩りがよくなり、一気に華やかになるので一度使ってみてくださいね。

 

ただし、収穫の際には一つ注意が必要です。

ボリジの葉の表面には白い毛が生えており、触るとチクチクしてしまいます。

肌が弱い方は荒れる可能性もあるので気をつけてください。

 

ボリジを増やすには?

ボリジは「種まき」で増やすことができます。

大きく育って花がたくさん咲くと、その分種もたくさん取る事ができますよ。

自分で種を取っておくのもいいですし、こぼれた種で自然に増えていく場合もあるんです。

 

ボリジは生育力が強いので、こぼれた先でもどんどん育ちます。

気づいた時には「そんな所で!?」という所で育っていることもあるので、その場合は大きくなる前に植え替えをしてあげましょう。

 

ボリジは生育力が強く、種からの発芽率も高いので、初心者の方にもおすすめです。

湿度の高い時期は、葉を間引いたり置き場所を工夫してください。

 

ボリジは咲いた青い花を楽しむこともできますが、やはり醍醐味は味を楽しむことですよね。

ハーブティーは、薄い青色がきれいで様々な効果効能があるんですよ。

 

続いては、ボリジを使ったハーブティーの作り方や、味や香りの特徴をご紹介しますね。

 

関連記事

 

 

ボリジのハーブティーの作り方!味や香りはどうなの?

庭で育てたボリジを楽しむ方法として、ハーブティーがありますよね。

一般的に、ハーブティーにはドライのものを使う場合とフレッシュなものを使う場合があります。

 

ボリジは、ドライにするのは難しいので、フレッシュな状態でハーブティーを楽しむんです。

つみたてのハーブをハーブティーにすると、すがすがしい香りや風味を楽しむことができますよね。

 

ボリジのハーブティーを飲んだことがない方は、

  • 「そもそもどうやって入れるの?」
  • 「どんな味や香りなの?」

と疑問に思うことが多いかと思います。

ここでは、ご自宅で育てたボリジをハーブティーにする方法と味や香りについてお伝えしますね。

 

ボリジのハーブティーの入れ方

【分量】

  • ボリジの花 片手1杯分
  • お湯 200ml

 

続いて、入れ方です。

(1)ティーポットにがくを取って洗ったボリジの花を入れて、その上からお湯を注ぎます

(2)フタをして3~5分蒸らすだけで出来上がり!

そのままで楽しむことができますし、レモン汁やはちみつを入れることでより飲みやすくなりますよ。

 

ボリジのハーブティー、味や香りはどうなの?

ボリジのハーブティーは、そのままだと一番近い味や香りは「きゅうり」という感じです。

ほのかな甘みがあって優しい味わいなのですが、少し青っぽいので、得意な方とそうではない方に分かれるかもしれません…。

 

なので、そのままでは少し飲みにくいなと感じる方に、おすすめのアレンジ方法をご紹介しますね。

 

おすすめのアレンジ方法

レモン汁を入れる

レモン汁を入れると、色が青からピンクに変わるんです。

レモンの効果でさっぱりと飲みやすくなるのと、色の変化で目でも楽しむことができますよ。

 

はちみつや砂糖を入れる

甘みを加えることで独特の青臭さが和らぎ飲みやすくなります。

上でご紹介した砂糖漬けを入れれば香りと甘みの両方を楽しむことができますよ。

 

普段の紅茶とブレンドする

普段飲む紅茶に花を浮かべるだけでも香りが立ちおいしくいただけます。

使い方は紅茶を淹れるときに一緒にポットに入れてもいいですし、紅茶をカップに入れた後花を浮かべる方法でも大丈夫です。

 

いかがでしたか?

ボリジのハーブについていろいろとお伝えしましたので、最後にまとめましょう。

 

関連記事

 

 

まとめ

今回は、ボリジの使い方と育て方、ハーブティーの味や香りについてお伝えしました。

ボリジは、花や葉の部分をそのまま食べたり、砂糖漬けや入浴剤にも使うことができます。

また、ボリジは初心者でも簡単に育てることができるハーブなんです。

 

育てる時は、5つのポイントを守ってやや乾燥気味の環境を保ってあげてください。

ハーブティーとして楽しむ時に、そのままで飲みにくい方はレモン汁や砂糖を加えることで飲みやすくなりますよ。

 

ぜひボリジというハーブを、いろいろなことに試してみてくださいね。

 

おすすめ記事

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

SNSでもご購読できます。

コメントを残す

*