あなたは、マロウブルーというハーブの名前を聞いたことがあるでしょうか?

 

日本ではあまり有名ではないハーブかも知れません。

なので、「何それ?初めて聞いた~」という方もいらっしゃることでしょう。

 

ただ、可愛い名前と鮮やかな花を咲かせてくれるので、ガーデニングの植物としてならご存知の方もいると思います。

 

マロウブルーは、体の不調を和らげてくれたり、色の変化を楽しむ事ができるんですよ。

 

ですが、

  • そのハーブティーっておいしいの?
  • ハーブティーはどうやって淹れるの?
  • 育てるのは難しいんじゃないの?

と分からない事は多いですよね。

 

そんな方のために、今回はマロウブルーの味とハーブティーの作り方、育て方についてご紹介します。

 
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マロウブルーの味と香りは?どんなハーブティーなの?

ハーブとしてはあまり聞くことが少ないマロウブルーですが、私は家に人を招く時にこのハーブティーをよく使うんです。

 

ブルーという名前がつくので、皆さん「青色のものなんだろうな~」と想像はつくみたいです。

 

ですが、青い飲み物って普段あまり見ることがないのでいつも珍しがってくれるんですよね。

 

さらに、マロウブルーはハーブティーにした時に「ある変化」が起こるんです!

それが、みなさん「お~!!」と歓声を上げてしまうポイントだったりします。

 

そのことから、マロウブルーは「夜明けのハーブティー」という名前がつけられているのです。

 

まずは、そんなマロウブルーの基礎知識とハーブティの特徴をお伝えしますね。

 

マロウブルーってどんなハーブ?

ヨーロッパ原産で、古くから薬草として使われてきた長い歴史があります。

 

日本では「ウスベニアオイ」という別名があるんですよ。

 

花の色がとてもきれいなので、ハーブとして楽しむのはもちろん、ガーデニングでも人気のある品種。

なので、すでに育てているという方もいらっしゃるのではないでしょうか?

 

日本では本州より南の方でよく見られ、初夏から夏にかけて鮮やかな青紫~赤紫色の花を咲かせてくれます。

この花の色がマロウブルーの由来となっていますよ。

 

ほんのりと粘性を持つので、喉や粘膜を乾燥から守ってくれる効果があるんです。

入れるだけでとろみが出るのって珍しいですよね。

 

マロウブルーの味や香りって?

鮮やかな色から花の味が押し出された濃い味を想像される方も多いのではないでしょうか。

 

実は、マロウブルーは見た目とは裏腹にほんのりとした酸味があり、クセがなくさっぱりとした味なんですよ。

 

香りもほのかにフルーティーさが感じられますが、そこまで特徴があるわけではありません。

 

人によっては薬っぽいと感じる方もいらっしゃいますが、砂糖やはちみつなどで甘みを足してあげたり、ブレンドティーにすると飲みやすいですよ。

 

私はなんとなくのどの調子が悪いなという時にマロウブルーとカモミールを合わせたブレンドティーを飲むようにしています。

 

イガイガがスッキリしますし、カモミールの効果でリラックスしよく眠れるんです。

 

マロウブルーを使ったハーブティーの特徴

マロウブルーのハーブティーの特徴は、なんといっても「色の変化」でしょう。

 

まず、お湯を注ぐと鮮やかな濃い青色になり、入れてからしばらくすると空気中の酸素と反応して赤紫色になります。

 

そこで酸性にすると明るいピンク色に変化し、アルカリ性にすると明るい水色に変化するんです。

 

この色の移り変わりを「夜明けのハーブティー」と表現されているんです。

確かに、夜から朝に変わる空の色に似ていますよね。

 

また、マロウブルーは、古くからヨーロッパで薬草として使われてきた歴史があります。

現在でも、喉や粘膜を乾燥から守ってくれる効果を期待して飲まれていますよ。

 

そして、マロウブルーのハーブティーは色の変化が特徴的。

 

これからマロウブルーティーの淹れ方をご紹介しますが、「効能を楽しむか?」「色の変化を楽しむか?」によって淹れる方法が変わってくるんですよ。

 

では、そんなマロウブルーのハーブティーのおいしい淹れ方と飲みやすいアレンジ方法、色の変化の楽しみ方をご紹介します。

 

マロウブルーのハーブティーの作り方!美味しく作るには?

「夜明けのハーブティー」とも呼ばれる美しい色の変化が楽しめるマロウブルーのハーブティー。

 

実はマロウブルーのハーブティーは、同じ淹れ方をしても同じ色になることはないんですよ。

ご存知でしたか?

 

お湯の温度や蒸らし時間、その日の気温や天候によっても変わってきます。

 

では、マロウブルーのハーブティーのおいしい淹れ方をお伝えしていきます。

色の変化の楽しみ方も合わせてご紹介しますね。

 

マロウブルーハーブティーの淹れ方

 

【材料】1杯あたりの量

  • マロウブルー 花5~10個
  • お湯 200㏄

 

続いて、作り方をご説明しましょう。

 

  1. カップにお湯を入れる
  2. お湯の上にマロウブルーの花を浮かべる
  3. お好みで30秒から3分間蒸らす

 

お湯の温度を熱く(90度くらい)すると、効能成分がより抽出されますがやや早めに色が変わってしまいます。

 

お湯の温度をぬるく(70度くらい)すると、色を長く楽しむことができますよ。

 

さらに、より色を長く楽しみたい場合は「水出し」がおすすめです。

水出しの場合、量は一緒ですが抽出時間を長めにとるとよいでしょう。

 

耐熱の透明のグラスで淹れて、色の変化を楽しみながらゆっくりとした時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。

 

そのままの風味を楽しむこともできますが、味や香りがそこまで強いものではないのでアレンジして飲むのもおすすめです。

 

私も普段飲んでいるおいしいアレンジ方法をご紹介しますね。

 

おすすめのアレンジ方法

 

【カルピスを入れる】

カルピスの上に濃いめに煮だしたマロウブルーの液を入れます。

そうすると、カルピスの白・混ざりあったところは薄いピンク・マロウブルーの紫とグラデーションが楽しめます。

 

カルピスの甘みが加わってお子様でも飲みやすくなりますよ。

 

【いつもの紅茶とブレンドする】

マロウブルーのハーブティーは味があまり強くないので、普段の紅茶とブレンドすると風味が加わってよりおいしくいただけます。

 

【他のハーブティーとブレンドする】

 

おすすめのブレンド:

  1.  +カモミール:心身のリラックスをしたい時に
  2.  +レモングラス:むくみが気になる時に
  3.  +ペパーミント:気分をスッキリさせたい時に

 

はちみつや砂糖を入れるとより飲みやすくなります。

いろんなアレンジで味を楽しむのはもちろんですが、色の変化で見た目も楽しむことができますよ。

 

色の変化を楽しむには?

  • 鮮やかなピンク色にしたい時・・・レモン汁を入れて酸性にします。
  • 明るい水色にしたい時・・・重曹をほんの少し入れてアルカリ性にします。

 

この色の変化は、マロウブルーが持つ「アントシアニン」という色素が関係しています。

同じ色素を持つ「紫キャベツ」でも同じような色の変化があります。

 

マロウブルーは、レモン汁や重曹を入れる量によって「色の濃さ」も変わってくるのでおもしろいです。

 

ただし、重曹は入れすぎると苦くなってしまうので注意してくださいね。

 

一瞬で色が変わるので、パーティーの場面やお子様と一緒に楽しむこともできますよ。

 

マロウブルーのハーブティーはこんなシーンにおすすめ!

  • 喉を使いすぎてイガイガする
  • タバコを吸って違和感がある
  • 咳が止まらない
  • 痰が絡んで気持ち悪い

 

喉や粘膜をケアしてくれる効能があるので、喉が気持ち悪い時は試してみてくださいね。

 

マロウブルーのハーブティーは、様々な条件によって同じ淹れ方でも色が毎回変わります。

その時のオンリーワンの色を楽しんでくださいね。

 

ところで、そんなマロウブルーティーですが、あまり有名ではないのでお店ではあまり見つける事ができません。

じゃあ、どうすれば良いのか?

 

ご自宅で育ててみるというのは、良い方法の一つだと思います。

 

ただ・・・

  • 「マロウブルーって簡単に育てられるの?」
  • 「どんな花が咲くの?」
  • 「どんな大きさなの?」

等々と、分からないことが多いと不安ですよね。

 

そこで最後に、マロウブルーの基本の育て方についてお伝えします。

 
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マロウブルーの育て方!栽培方法は難しいの?

マロウブルーは比較的丈夫な植物なので、育て方はそんなに難しくありません。

 

寒さにも強いので、簡単な防寒対策をすることで冬も越すことができますよ。

 

ですが、植える前の注意点として2つあります。

 

1つ目は、品種によって育つ大きさに差があるので植える場所のレイアウトをよく考える事。

2つ目は、数年で枯れてしまうので定期的に株を新しくする必要がある事です。

 

私はマロウブルーを初めて植えた時、予想以上に大きくなったのでびっくりした経験があります…。

 

種からの育て方は6つのポイントに分けてご紹介します。

6つとも大事なポイントになるので、ぜひチェックしてくださいね。

 

 

(1)用土・肥料

マロウブルーは水はけがよく、弱アルカリ性の土を好みます。

 

使用する土はハーブ用のものでいいですが、弱アルカリ性にするため苦土石灰を一握り程度混ぜておくといいですよ。

 

その際に緩効性の肥料を混ぜておくと生育が良くなります。

 

(2)種まきの時期

マロウブルーの発芽温度は15~20℃です。

少し暖かくなってきた4~5月か、夏の暑さが落ち着いてきた9~10月が適していますよ。

 

(3)植え付け

マロウブルーは植え付けを嫌うので、直蒔きかポット蒔きで育てると簡単です。

直蒔きする時は、種を育てたい場所で点まきします。

 

点まきの手順は以下の通りです。

  1. プランターに土を入れ、種を蒔きたいところに5㎝程度の穴を作る
  2. くぼみの中に種を2~3粒ずつ入れる
  3. 上から土を優しくかけ、水をたっぷりあげる
  4. 発芽したら丈夫そうな芽を一つ残して後は間引く

 

大きくなる植物なので、1株ごとの間隔は50㎝以上空けるようにしてくださいね。

 

明るいところが好きなので、日当たりの良い場所に置きましょう。

 

(4)水やり

マロウブルーはどちらかというと湿度の高い環境を好みますが、常に土が濡れている状態だと根腐れを起こしてしまうことがあります。

 

水やりは土の表面が乾いているのを確認してから行いましょう。

夏は特に水が足りなくなることが多いので気をつけてくださいね。

 

(5)支柱立て

マロウブルーは品種によって60㎝~2mの高さまで育つものがあるんです。

大きくなって倒れないように、草丈が30㎝程度まで伸びてきたら支柱を立ててあげます。

 

(6)剪定・切り戻し

マロウブルーが大きくなると、葉が茂ってきて株の中の湿度が上がってきます。

株が大きくなったら茎を部分的に切って通気性をよくしましょう。

切る時は茎の長さを10~20㎝残すようにしてくださいね。

 

 

さあ、いかがだったでしょうか?

意外とポイントを押さえると簡単だとということが分かりましたよね?

 

上記のような6つのポイントをしっかりと押さえて、あなたも元気なマロウブルーを育ててください。

 

では、マロウブルーについていろいろとお伝えしましたので、最後にまとめましょう。

 
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まとめ

マロウブルーは色の鮮やかさとは裏腹に味や香りはあまりくせがなくソフトな印象です。

 

他のハーブティーやカルピスと合わせてみるなど自分好みのアレンジで召し上がってみてください。

 

ハーブティーを淹れた最初の方は濃い青色、レモン汁を入れるとピンク、重曹を入れると水色に変化するなど見た目にも楽しむことができます。

 

育て方もそんなに難しくないので、ご紹介した6つのポイントを守って挑戦してみてください。

 

また、マロウブルーは移植を嫌います。

 

植え替えの際に根を傷つけると枯れてしまうことがあるので気をつけてくださいね。

 

ぜひご自宅で育てたブルーマロウで夜明けのハーブティーを楽しんでください。